日本語学校、進学主任のおしゃべり

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「出願書類添削」の困難さ その6~「推薦書の書き方」を一言で

こんばんは、
日本語教師の和田卓郎です。
23区内の日本語学校で進学主任として勤務しています。

 

 

さて、出願書類の困難さシリーズでやってきましたが、
あれもこれもと出てきそうなので、そろそろ締めたいと思います。
研究計画書についてなどは別件でまとめられたらと思います。

 


標題の通り、
推薦書について考えをまとめてみようと思います。
推薦書の発行も日本語教師の負担になりがちです。

 


まず大前提として、推薦書では、学生を褒めます。
書類の特性上、そらそうです。

 


で、

 


基本的なテンプレートを超単純化して1行で言うと、

 


「当学生は◯◯な学生です。例えば、✕✕です。」

 


です。
本当にこれだけです。

 

 

もちろん、◯◯と✕✕に入る言葉によって、接続語や修飾語や文末の操作はします。
でも、構造としてはこれだけです。

 

 

◯◯が一般化された言葉、✕✕が具体的エピソードです。

 


確かにすぐはエピソードが浮かばない学生もいます。
そういう時は、過去の記録と記憶を総動員して、「✕✕なエピソード」を絞り出します。
また、私達の学校の場合は、担任の先生から情報をもらったりします。

 

 

そして、「◯◯な学生」と抽象化します。

 

 

手放しで褒められたエピソードじゃなくても、視点を変えて抽象化すれば、
意外と「褒め言葉」になったりします。

 

 

長く書かなければならないときは、✕✕エピソードを増やせば欄が足りなくなるほどになります。

 

 

それでもネタ切れで、やむを得ずネガティブになっちゃいそうな時は、

 

「確かに▲▲こともありましたが、それを補うように■■なこともありました。これも◯◯の表れと言えるでしょう」


みたいに、あくまで「◯◯な学生だ」というところに帰着させれば座りが良くなります。

 

 

で、最後「以上のように優れた学生であるため推薦します」的にそれっぽくまとまります。

 

 

私が自分で良く使うな、と思う言葉は、
「兼ね備えた」「実際」「まず/また/さらに」「それを補うように」「邁進できると考え」、あたりです…。

 

とここまで書いて、
なんか、テクニカルで胡散臭い記事になってる気がきてきました💦

 

 


ま、まぁ、
普段から、褒めエピソードが出てくるような雰囲気作りをしていきたいものです!

 

 

 

おわり。

 

 

 

 

和田卓郎