日本語学校、進学主任のおしゃべり

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受験生の3層の話 その3~B層「結局は気持ち」

こんばんは。日本語教師の和田卓郎です。
23区内の日本語学校で進学主任として勤務しています。

 

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インターバルが空いてしまいましたが、受験生の3層、

A「放っといても合格する層」
B「努力することで1ランク上に行ける層」
C「ニッチもサッチもな層」

 

のうち、今回は、B層について考えをまとめようと思います。

 

 

B層は、オーソドックスといえばオーソドックスな指導法になると思います。

 


「ちょっと頑張れば超えられるハードルを設定する」

 


という指導法です。

 


この「ちょっと頑張れば」ってのがミソでして、
難しすぎてもダメ、簡単すぎてもダメ、です。
適切な高さのハードルを設定してあげれば、
あとは自力で伸びていくイメージです。

 

成績を伸ばし、実績を出し続けられる先生は、
そのへんの設定が秀逸なのだろうと思います。

 

 

私が日本人を対象としていたころは、このB層がボリュームゾーンだったわけですが、
日本語学校ではそうとも限らないのは、以前述べた通りです。

 

 

その要因は、
おそらく変数として、その学生の日本語のレベルと学校の募集戦略が関わってくるからだ、
というのが、今のところの考察です。
で、その募集戦略とも関係すると思うのですが、
この層はABCの中で「意識して」集めるのが最も難しい層だと思っています。
(募集との関係の考察はまた別の機会に…)

 


ですから、B層は、「集める」というよりは「育てる」というイメージになるのではないかと思っています。
結果集まっ(てしまっ)たC層や、A(とりわけA3)層を、B層に育てるのが、教師のウデのような気がします。

 


じゃあ、どうやったら育つのか、

 


私の経験からは、もう「パッション」じゃないかと!
学生が「先生を喜ばせたい」とか「先生のために頑張る」とか「落ちたら先生に悪い」とか、
そういう気持ちを持ってくれたら、B層になるのではないかと。

 

 

その「気持ち」をもらうこと自体が目的になってはいけませんが、
私達が全力で教えれば、結果その気持ちをもってくださるものだ、と、

 

まだ私は青臭く信じています。

 


てなわけで、進学もいよいよ本格化してきました。
今年もやりまっせ!

 

 

おわりー。

 

 

 

和田卓郎