「日程確認」の困難さ その2
こんばんは、
日本語教師の和田卓郎と申します。
2015年までは、大学受験予備校で国語を教えていました。
2016年に日本語教師に転職して、
今は、「進学主任」という立場で、東京23区内の日本語学校に勤務しています。
このブログの読者層は、
①留学生の進学指導に不安や困難さを抱いている日本語教師
②自身の留学生の進学指導をブラッシュアップさせ、新たな気付きを得たいと考えている日本語教師
を意識しています。
さて、「日程確認の困難さ」シリーズとして進めております。
あ、因みに今日は数式が出てきますが、
私は「似非数字に強いマン」ですので、
数学的な正しさは深く考えないでください。
それはさておき、前回のエントリーで、
留学生は「エンドレス受験シーズン」だと言いました。
大袈裟にいえば、毎日365日、何かしらの受験に関わることがあるわけです。
出願日も、試験日も、合格発表日も、その365日中のどこかの日であるわけです。
では、例えば、
出願日:8/20 試験日:9/1 合格発表日:9/7
みたいのを「1パターン」みたいに数えた場合、
理論上何パターンが考えられるでしょうか?
一番単純かつ超大袈裟に言えば、
365✕364✕363=4822万8180パターン
です!
ただ、超稀に、出願即試験即合格みたいな「すべてが同日」みたいなこともありますし、
また、何日か前に確認したように、365日の枠をはみ出ることもあります。
出願日→試験日→合格発表日、という3段階があるだけでも大変なのに、
実際はもっと組み合わせが多くなり、さらに変数が加わります。
分かりやすいところでは、試験は1次試験、2次試験、とかありますし、
それに応じて、1次発表、2次発表、も紐づいてきます。
さらには、事前エントリーが必要、事前相談が必要、など出願にも変数があり、
合格発表も、1次発表はない場合もあるし、1次不合格なら次に進めないパターンもあるし、
逆に1次合格したらもう一回エントリーしないといけない場合もあるし。
どんどん枝分かれしていきます。
その度に掛け算してったら、恐ろしく天文学的な数字になります。
ちなみに私たちはデフォの日程では、
「出願日」「1次試験日」「1次発表日」「2次試験日」「最終発表日」
をフレームとしています。
色々試した結果、このくらいのフレームを用意しておくのが、
1番汎用性が高いと感じました。
この場合、
365×364×363×362×361=6京3025億5501万8760パターン
です!
これはもう別の単位を用意しないといけません!
※繰り返しますが、「似非数字に強いマン」の戯言です。
うむぅ、
前も言ったように、
日程確認をするだけでも合格率が上がる(ような気がする)ので、
留学生進学指導に不安を感じたら、
「出願日」「1次試験日」「1次発表日」「2次試験日」「最終発表日」を
フレームにして、その学生の日程表を作成してみてください。
やることが分かり、不透明なものがクリアになるだけでも、不安は和らぐものです。
てなわけで、「エンドレス受験シーズン」、また一般入試とは違う特別枠ゆえの、
「日程の組み合わせの多さ」が、困難さ その2 でした。
おしまい。
和田卓郎