日本語学校、進学主任のおしゃべり

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1行で言う、留学生進学指導の「本質」とは?

こんばんは、
日本語教師の和田卓郎と申します。

 

前回は、留学生進学指導は困難だ、という話をしました。
しかし、実は「本質」の部分は意外と単純だと思っています。
なので、今回は私が思う、「留学生進学指導の本質」をいきなり言いたいと思います。

 

 

それは、


「①日程確認→②出願書類添削→③面接練習」のサイクルの徹底


です。


「①出願はいつ?試験はいつ?発表日はいつ?」→「②じゃ、出願書類チェックしよう」→「③じゃ、面接練習しよう」→「不合格だった?残念。①じゃあ次は出願はいつ?試験はいつ?発表日は…」…


です。

 

何だ当たり前じゃん、と思われますが、
①②③それぞれに注意点やテクニックがあるように思います。
したがって、①②③のサイクルを「徹底していく」ことが困難なわけです。

 


ただ、言い換えれば「徹底」が難しいだけで、やることは「①②③を回すだけ」なんです。

 

もちろん回す中で、前述の注意点やテクニック、また、経験やセンスや知識も必要になりますが、「最低限やること」が分かっているだけでも精神的にだいぶ違います。

 

①②③それぞれの「注意点やテクニック…」は次回以降にするとして、
今回は、その「本質」に絡めた、自分の予備校講師時代との違いについてだけ簡単に述べたいと思います。

 

 

 

私が予備校講師をやっていたのは8年前なので今は時代が変わってきているかもしれませんが、
私の頃は「俺がお前らを受からせてやる!」みたいないわゆる「カリスマ講師」のような講師がウケていて、
私も「自分の力で生徒を受からせる」ということに躍起になっていました。

 

で、そのマインドを日本語教育界に持ち込んでもイマイチしっくりきませんでした。

 

そこで、まずは前述の①を徹底してみたんです。

それだけで、学生の主体的行動が増え、合格も簡単に勝ち取るようになったんです。

その理由についてはまだ考察中ですが、
進学指導に不安のある先生がいらしたら、まずは留学生の受験に関わる「①日程確認」から始めると良いかと思われます。

 

おしまい。

 

 

 

和田卓郎